【パッシブデザインとアクティブデザイン】

3月になりました。

建築業界では、職人さんがひっぱりダコになる季節です。

4月のスタートに向けて、建物の竣工が重なるからなのですが、段取りをする方はドキドキです。

は～。桜が咲くのが待ちどおしい。

さて、だんだんと暖かくなる季節ですが皆さんは〝パッシブデザイン〟という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

今日は私が感じるパッシブデザインの大切さについてお話しします。

パッシブには「受け身の、消極的な、」という言葉の意味がありますが、

パッシブデザインは「特別な機械装置を使わずに，建物の工夫によって熱や空気の流れを制御し，快適な室内環境をつくりだす手法」と定義されています。

ようするに周辺の環境や、自然のエネルギーを最大限に活用する手法の事です。

具体的には、緑のカーテンで熱を遮ったり、窓の配置で通風を促したりする事がこれに当たります。

夏の日中では、外気の暑さに加え、地面の照り返しによる熱の移動の方が大きいというデーターがあります。

このような状態ではいくらエアコンを使っても、電気代が掛かるばかりで中々室温が下がりません。

これに対して簾や緑のカーテンは、直接的な陽射しを遮るだけでなく、地面の照り返しによる発熱を抑えてくれます。

室内は、寒くなるというよりは、耐えられる心地良さになるでしょう。

日中不在の家なら、雨戸を閉め切っておいて、夕方から通風を促すという考えもあります。

0エネルギーハウスが話題に上がる今。私は積極的に〝パッシブ〟する事をおススメします。自ら進んで身の回りの環境を学ぶことで、誰の家でもエネルギーの使用を抑える事が可能になるからです。ちなみにエアコンや機械設備を使って室内環境を作りだす手法を〝アクティブデザイン〟と呼びます。主体的に室温をコントロールすることを指すのですが、その分エネルギー消費を伴う為、なんだか傲慢な感じもします。

来週には、身の周りの温度について体感を通じて学ぶ機会があります。3/12パッシブドミノ勉強会。

4月には、緑のカーテンの体験会も開催予定です。
学び・体験するこの機会を、是非ご利用頂き、暮らしにお役立て下さい。

次回のブログはメンテナンス部の佐々木課長です。

お楽しみに～。

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