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相羽建設の日替わり現場ブログです。
by AIBA
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耐震診断とリフォーム
【地震が心配だという相談】

3.11の地震以降、私の周りでも、「うちは古くて地震が心配だから、耐震診断をしてくれないか」という相談にくる方がいます。


ご要望があれば診断を行いますが、私はいつも、その前に話をさせて頂きます。
そして、何回か話をさせて貰ったあと、耐震診断を行わない方が多いです。
補強工事を行わないのではなく、耐震診断そのものを行わないのです。

そこには、地域工務店として思う耐震工事とリフォームについての私の考えがあります。


耐震診断とリフォーム_d0256297_23492659.jpg

耐震診断の話をする時、まず最初に話をしておかなくてならないのは、「新耐震基準」の事。これは建物の地震に対する強さの基準であり、これを満たすと地震に強い建物と言われています。S56年6月1日以降に施工されたこの法律は、住宅やマンションでも適用されています。

耐震診断とは、この基準を1.0として、建物上部の構造を数字で表すことです。
1.5以上       ・・・  倒壊しない。
1.0~1.5未満    ・・・  一応倒壊しない。
0.7以上~1.0未満  ・・・  倒壊する可能性がある。
0.7未満        ・・・ 倒壊する可能性が高い。
となっており、建物の構造や壁の量などから計算で出てきます。
そして、低い数字が出た場合、一定の補強をして1.0以上を目指すという仕組みです。

この仕組み自体はとても素晴らしいのですが、私がいつもお客さんと話をするのは、この数字の意味についてです。

耐震診断とリフォーム_d0256297_23504759.jpg


阪神大震災以降に強制力を持ったこの基準は、震度6の地震を想定しています。
目指すべき評定 1.0とは、震度6の地震が来ても「一応倒壊しない」という所です。
つまり、「倒壊しなければ、ヒビが入っても傾いてもセーフ」なのです。

築年数の経った家で耐震診断を行うと、補強が必要という結果が出てしまいます。
建築当時の基準が違うから当たり前です。低い数字を見れば、誰もが不安になります。診断には、補強が前提になっているのだと思います。
でも実際に数百万を掛けて行った耐震補強のあと、震度6の地震がきて家が傾いたり、ヒビが入ったまま暮らしていけるでしょうか。それからさらに修繕費用を掛けることになります。年配者には大きな負担です。


ましては次に来る地震が震度6とは限りません。7以上が来ればどうなるでしょう。

そして前回の3.11時の震度5の状態はどうだったのかを聞いてみます。
「大きな揺れや、ヒビや傾きが無かったか。震度5でしっかり耐えてくれたこの家なら、6ではどうでしょう。どんな補強工事をしても、家が雨漏れや白アリにやられていたのでは意味がないから、まずは点検という形で家を守りませんか。」と伝えます。

耐震診断とリフォーム_d0256297_23514566.jpg


結果として、私のところへは数百万の耐震補強工事はやってきません(笑)
お金は老後に貯蓄され、数万円の定期点検と部分補強を行う程度です。

私は、補強工事は保険と同じだと考えています。心配な方は入っていた方が安心です。
それでも意味が分かっているなら、やたらと心配する必要はないと思います。

リフォームや耐震について気になることがある方は、是非相談会をご利用下さい。
http://aibaeco.co.jp/event/report/detail_240.html

メンテナンス・リフォーム部 和田











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by aibakouzibu | 2016-01-20 23:47 | メンテ・リフォーム和田
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